しぐさの民俗学: 呪術的世界と心性

著者 :
  • ミネルヴァ書房 (2006年9月1日発売)
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本棚登録 : 138
感想 : 10
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飲み物を飲む前に息を吹きかける、”えんがちょ”、×印をつける、くしゃみの後の合の手、といった古くからある呪術的行為から”ハッピーアイスクリーム”まで、さまざまな俗信 −ちょっとしっくりこないが本書ではこれらを“しぐさ”という言葉でくくっている− に潜む日本人の意識や心性を考察した本。
何かの隙間や穴からのぞくと見えるのは異界であるとか、「苦手」の語源となっているニガテ・アマテの言い伝えとか、1つ・1回を忌む物事、”1か所に2つ””同時に同じ”を忌む物事についての分析など、実に面白くて興味深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月18日
読了日 : 2010年3月6日
本棚登録日 : 2018年10月18日

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