スノウ・クラッシュ 下 (ハヤカワ文庫 SF ス 12-2)

  • 早川書房 (2001年4月1日発売)
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本棚登録 : 205
感想 : 22
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メタバースという言葉の元になったサイバーパンクSF、ということで25年くらい前の単行本(訳本)を手にとった(こちらは上下巻構成の文庫本だが)

原書はちょうど30年前の1992年に出たもので、この時代から外挿した未来像なので、今読むとローテク感を感じるところがあり若干スチームパックっぽくも感じるが、それも楽しみましょう、ということで。。

メタバースの描写はたしかに面白いと思うが、決してストーリーの本筋ではないので、「メタバース」とはを求めると若干肩透かしを感じるかも。
純粋にSFを楽しむという心持ちで読むことをおすすめする。

立ち向かう敵も、アメリカンっぽく明確です。
神話や宗教の(味方によるとオーバーテクノロジー的な)解釈と現代テクノロジーを重ねて人間をハックしてる視点も好きです(基本的にはサイバーパンク好き)

30年前の視点としてこれだけプログラマーやハッカーの重要性が描写されているのも、著者の先見の明の現れかもしれないなー、と感じた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF系グヮ
感想投稿日 : 2022年2月12日
読了日 : 2022年2月12日
本棚登録日 : 2022年2月12日

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