情報生産者というよりは研究計画書の書き方入門という内容。
研究計画書を時々作成するので、参考になる部分はあった。
社会学の場合の例で挙げられているだけでも上野ゼミ独特な雰囲気満載で、卒業できた学生は(卒業できない学生も少なくなかったのでは)ほんとに大変だったと思う。
先行研究の探索の仕方はなるほどと思った。批判的に読むのは難しいです。批判とは、そこにないものを見抜く力という言葉が印象的でした。問いをたてるのは、「バカヤローを言いたい相手」というのもエビソードから生きてくる。
「東大で上野千鶴子に論文の書き方を学ぶ」をまとめた松井さんに拍手。
時間管理のすさまじさも笑ってしまった。
「生きるのに遠慮はいらないわよ」
まだ何も生み出していませんが、いつか生産者になれますように。
覚書
生産者はいつでも消費者にまわることができるが、消費者はどれだけ「通」でも生産者にまわることができない
考えたことを、データをもとに、論拠を示し、他人に伝わるように書きなさい
研究は、まず問いを立てることが出発点
答えが出る問いであること、手におえる問いであること、経験的に検証可能な問いであること
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
上野千鶴子
- 感想投稿日 : 2021年2月6日
- 読了日 : 2021年2月6日
- 本棚登録日 : 2021年2月6日
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