銭売り賽蔵 (集英社文庫 や 41-1)

著者 :
  • 集英社 (2007年12月14日発売)
3.60
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本棚登録 : 236
感想 : 18
3

R2.4.28~R2.5.6

(きっかけ)
古本100円。初山本一力氏。

(あらすじ)
金貨や銀貨を、町民の間で使われる文銭に両替する銭売り。深川でまっとうに商売をする賽蔵たちに対抗して、亀戸にあらたに銭座が開かれることになった。権力を盾にあらゆる手を使い、深川に食い込もうとする亀戸……。真摯に得意先に向き合う賽蔵、そしてその気概に応える大店の主人や仲間たち。商売とは、人と人とのつながりとは、思いやりの心とは……、しみじみと現代人に問いかける時代長編。

(感想)
初山本一力氏。お噂はかねがね…とページを開く。
最終的には、おしい、といった感想。
テーマはとても面白く、今まで藤沢周平を何冊も読んできましたが、まったく知らない江戸時代の下町のようすが描き出されていました。
一介の銭売り賽蔵が1年間でとんとん拍子に出世していく様は読んでいて溜飲がさがる思いですが、うらはらにご都合主義だと感じました。もっと失敗を繰り返して何年もかけて成長してもよかったのでは…。
上下二巻でじっくり読んでみたい一冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2020年4月28日
読了日 : 2020年5月6日
本棚登録日 : 2020年4月28日

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