きいろいゾウ

著者 :
  • 小学館 (2006年2月28日発売)
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本棚登録 : 1897
感想 : 366
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うまく言葉にできないくらい好きな作品でした。

ツマとムコさんの関係とか、暮らしぶりとか、大地くんやアレチさんとかぜんぶが良くて、時間をかけて味わうように読みました。


好きな女の人と住むことが、僕は大人のダイゴミだと思います。

強くても、弱くても、人間 つよしよわし

ツマは、僕が、美しき世界で愛そうと思った、初めての人です。
ただ茫洋と横たわって、でも確実に何かを育んでいて、知らないふりをしていて、おせっかいなこの世界で、過去ではなく未来を見つめて一緒に生きていこうと思った、初めての人です。

今僕を動かし、慰め、戒め、休ませ、そしてそこにい続けさせていること。
それは、ツマを愛しているということだった。

ツマのそばにいる、きいろいゾウ。
それは僕でありたい。
背中に鳥を背負った、それは僕でありたい。


大丈夫って言葉を欲しい時に言ってくれる人はかけがえのない人ですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月1日
読了日 : 2022年4月23日
本棚登録日 : 2022年4月23日

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