数多くの東映映画作品にプロデューサーとして関わった日下部五朗氏の自伝。
名監督や名優の知られざる素顔も面白いが、やっぱり『仁義なき戦い』誕生の経緯は、作品同様緊張感が高まる。脚本の笠原氏が「匂い」を付け、監督の深作氏が「熱」を作り、俳優たちが「華」を咲かせ、津島音楽が「色彩」を催した、この昭和の大名作の育ての親の貴重な証言。戦後映画史としても価値のある書である。
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- 感想投稿日 : 2015年11月29日
- 読了日 : 2015年11月26日
- 本棚登録日 : 2015年11月26日
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