剣客商売 (新潮文庫 い 16-23)

著者 :
  • 新潮社 (1985年3月1日発売)
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感想 : 40
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記念すべき人気シリーズ第一作はタイトルそのまま。

シリーズ全作を読んで、またこの作品を読むと、
当たり前だが、登場人物がまだまだ若い。
(どこぞのテレビアニメとは違い、
こちらの作品では皆、ゆったりとはしているが、
しかと年を取る。)

シリーズ最終巻となる「浮沈」の際、
主役の秋山小兵衛が66歳になっているが、
こちらの第一作の時は間もなく60になるか、
といったところ。
息子の大治郎は25歳、まだ独身で、
剣術の道場を開いて入門者は誰もいない、って状態。

これから6年間の間に、
この剣客親子がどのような活躍をして、
どんな人々が家族として、仲間として、
彼らの人間関係、交流関係の輪の中に加わるのか、
どんな敵が彼らの前に現れ、ストーリーに華を添えるのか、
彼らの先にはどんな展開が待ち受けているのか、
この後の作品を読む事が楽しみになる「始まり」の作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 池波正太郎
感想投稿日 : 2008年11月28日
読了日 : 2006年12月3日
本棚登録日 : 2008年11月28日

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