オレンジ色に輝いている空に、段々と灰色の闇が溶け込み、
薄暗くなっていく夕暮れのように、
シリーズ第十三作目となるこの作品では、
このシリーズの持ち味である、明るさの中にも、
文章のところどころに、時代の闇や老いた主人公の
不安、寂しさが滲んでいる。
そして主人公同様に、筆者の老いも感じさせられる作品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
池波正太郎
- 感想投稿日 : 2008年11月28日
- 読了日 : 2007年3月25日
- 本棚登録日 : 2008年11月28日
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