どうころんでも社会科 (講談社文庫 し 31-25)

著者 :
  • 講談社 (2002年8月1日発売)
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読書録「どうころんでも社会科」3

著者 清水義範
え  西原理恵子
出版 講談社

P108より引用
“言うまでもないが、結局は昆布というものが、実にいい味の出
る、おいしいものだから好まれたのである。押しつけられてもま
ずい物は定着しない。”

 目次から抜粋引用
“リアス式海岸とは何か
 まぼろしの昆布ロード
 縄文時代を考えてみる
 富士山と月見草
 歴史だらけの二都物語”

 小説家・エッセイストと漫画家のコンビで送る、学校の社会科
で習ったようなことを、より面白く教えてくれる一冊。
 知多半島についてからイスタンブールについてまで、西原市の
マンガとともに書かれています。

 上記の引用は、江戸時代の昆布の流通について書かれた章での
一文。何事もいいものでなければ定着しないものだと思いたいと
ころですが、元の値打ちと関係なく良いと言い張り続けられたこ
とで、定着しているものも少なくないように思います。
 P60のはっぱ(発破)屋の話が、映画のワンシーンに出てきそう
な感じで、お気に入りです。タバコで導火線に火をつける絵を見
て、「クロコダイル・ダンディー」を思い出しました。確か二作
目のオープニングだったでしょうか、ダイナマイトに葉巻で火を
付けて魚をとっていたシーンが有ったように記憶しています。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2013年12月4日
読了日 : 2013年12月4日
本棚登録日 : 2013年12月4日

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