山本が静かに淡々と語りかけてくる。
東大闘争は、少なくとも山本にとって、戦争を通じ国策の片棒を担いでいた大学の在り方への批判と山本自身の自己批判としての闘争だった。そこには大学の研究を純粋な学問としてあるべきと捉える姿がある。
今では産官学の協働が当たり前となっているが、原発を例に挙げ、とぐろを巻くように民衆を体制に取込み、負の遺産(公害や核廃棄物など)を民衆の外(自然環境や次世代など)に押し付ける構造に警鐘を鳴らしている。
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- 感想投稿日 : 2020年2月8日
- 読了日 : 2020年2月8日
- 本棚登録日 : 2020年2月8日
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