ジャンヌ・ダルクを描いた戯曲。
一言でいえば、とても俗っぽくて人間臭いジャンヌ・ダルク。
人間として行動し、人間として信念を貫き通す。もっと砕いて言えばとっても頑固。
そういった、ある意味「聖女らしく」はないジャンヌ自身もなかなか新鮮だし、シャルルとのやりとり裁判での司祭や異端審問官との応酬もテンポよく、読ませる。
多分舞台で見たら、とっても面白い。
訳者はあえて俗っぽい翻訳を試みたと書いているが、その翻訳も個人的に成功しているように思う。読んで損はしない、佳作。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フランス文学
- 感想投稿日 : 2010年11月16日
- 読了日 : 2010年11月16日
- 本棚登録日 : 2010年11月16日
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