One Flew Over the Cuckoo's Nest (Signet)

著者 :
  • Berkley (1963年2月1日発売)
4.13
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本棚登録 : 30
感想 : 5
4

再読中。10年以上前に読んだけど印象残ったシーン以外あまりおぼえてない。最後はショックだったな。
私がもってるのはsignetの出版だが、UCキャンパスの古本屋で買っためちゃくちゃ古い版。ジャックニコルソンが表紙。映画みてないけどMcMurphyのイメージがもろこの人で読んでる。
読み終わって。
McMurphyとBig Nurseの葛藤がメインなのだけど、Chiefが、傍観者から行動する者にと変化する過程も、同時に重要なテーマになってる。弱い者、普通の生き方ができない人は、秩序の中で守られるべき、という観点からみれば、Big Nurseが完全に悪者だとは言えないのだけど(なぜそこまで彼女が精神病院を支配することにこだわるのか、に、いろいろな解釈がありそう)、支配される側からの視点でみると、やはり尊厳とか、自由といったものを奪うのがInstitutionであり、それらを認め、与えようとしてくれたMcMurphyは、トラブルメーカーではなく救世主になりえるのだと思う。

Chiefの精神状態の描写は素晴らしい。幻覚を見るところとか、ショックセラピーで過去のことがフラッシュバックするところとか。他の患者の繊細な部分も、よく描かれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋書
感想投稿日 : 2010年2月28日
読了日 : 2010年2月28日
本棚登録日 : 2010年2月28日

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