ちょうど10年前だから震災の年、青森を出港した復元北前船「みちのく丸」が我が市の美保関に寄港した。かつて読んだ『菜の花の沖』で知る千石船と呼ばれる弁財船だ。なんというスケール、これを造る船大工、操舵する水主、現代の船舶とは別モノの当時の技術に感動した。嘉兵衛に次ぎ松右衛門の物語に触れ、改めて蝦夷の鰊が食用としてでなく魚肥として扱われたこと、松前藩がアイヌに対し極めて横暴であったことなどを思い返す。今回は新綿番船を初めて知り、こうした競合いが廻船技術を高めたのだとしみじみ思う。松右衛門帆は復元商品あるんか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年10月30日
- 読了日 : 2021年10月30日
- 本棚登録日 : 2021年10月27日
みんなの感想をみる