出久根達郎の古本屋小説集 (ちくま文庫 て-10-5)

著者 :
  • 筑摩書房 (2023年11月13日発売)
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感想 : 3
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出久根さんの本に触れ、また講演でお会いして早18年が過ぎる。古本屋にまつわる小説も数多読んできたが、氏の生業が題材であるだけに虚構なのか実録なのか判じかねることしきり。極めて日常的な話の流れからして体験に基づくモノなのだろう。いずれにせよ、どれほどの儲けがあるのやら、帳場であれほど暇な稼業でよく食べていけるなと、失礼ながらいつも思う。まあ氏は作家、それも直木賞作家と二足の草鞋で心配には及ばぬだろうが。されど、受賞までの20年は古本屋一本だからね。いずれにせよ今回も素敵な日本語を数多く教えていただきました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月10日
読了日 : 2024年1月10日
本棚登録日 : 2024年1月10日

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