邪馬台国論争にかかわる問題点を整理して紹介した新書。一般向けの講座が元になっているようで、読みやすく分かりやすい。「論争は何となく知っているが、最近の論点の概要を知りたい」という人向け。
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著者の立場である畿内説を中心に叙述されているが、個々の問題ではなるべく断定をさけ、慎重な態度を崩さない学術的姿勢は信頼できる。ただ淡々とした紹介が中心になっていて、この本で著者が邪馬台国をどう「とらえなお」したいのかを、もっと知りたかった。新書なので仕方ないかもしれないが、文章・内容ともに物足りない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
書籍 歴史
- 感想投稿日 : 2012年7月11日
- 読了日 : 2012年7月9日
- 本棚登録日 : 2012年7月11日
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