20190809読了。
新聞の書評コーナーで取り上げられてたのをみて手にとった。
オークション会社のサザビーズ・クリスティーズの双方で印象派部門を担当したフィリップ・クックによる著作。
印象派の絵画が世界をどのように席巻していったのかを
アメリカ・ドイツ・イギリス・日本といった各国での広がりとともに紹介している。
印象派の拡大につながった主要な画商やコレクター、またはオークショナーの活動を多彩なエピソードとともに紹介しており、印象派が好きな人であれば力を抜いて楽しんで読める内容。
鑑賞サイドだけだとなかなか知りえない、購入者や販売者側でしか見えない話が多数あり、なかなか興味をそそられた。
たとえば、絵画のコレクターの傾向として、社会のアウトサイダーな人々(宗教的にであったり出自的にであったり)が、絵画を通して、より良い人間に成長させてくれるのではないかという考えのもとに購入していることが多いというのは意外であった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月14日
- 読了日 : 2019年8月9日
- 本棚登録日 : 2019年8月9日
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