日中戦争前夜の、日中関係を巡る日本側の動きを機密費の使用状況から読み解く本書。
陸軍の中国におけるプレゼンスの大きさと、日中関係回復に奔走した外務官僚の動きが、読了後に頭に残った。
筆者は歴史学者として多くの本を世に出していて、それをライフワークの一つとしていることがあとがきでも読み取れる。そうであるからこそ、私のような門外漢にも本の主題がよりよく理解できるような仕掛けをもっと作ってほしかった。例えば登場人物の略歴を巻末にまとめてくれるとか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2019年2月12日
- 読了日 : 2019年2月11日
- 本棚登録日 : 2019年2月11日
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