美人の論じ方を論じた本。徹底的に調べ尽くして、違和感の裏側に流れてきたメカニズムを指摘する。こういうことを言いたいのかなと思って読んでいると、その先を行き、ひっくり返して、さらに別角度から執拗に攻めてくる。
そして、著者は論の外側でニヤニヤしている感じがする。あとがきや巻末エッセイまで気が抜けない。この知性に脱帽。たまらなく好きな本に出会った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
田中泰延選書
- 感想投稿日 : 2020年10月31日
- 読了日 : 2020年10月31日
- 本棚登録日 : 2020年10月17日
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