人と人をつなぐ種々の結びつきを「ウェブ」と呼び、それを核に世界史の大きな流れを追う。1巻目は1500年まで。 細かく見ていくと既に更新された旧説が書かれている箇所もあり、また首を傾げたくなる歴史的事実の誤認もあるが、その辺りは本書の主題ではなく、各時代・地域を専門に扱った他書を見れば良いだろう。「ウェブ」の広がり、濃密化を中心に据えた概説的な叙述は世界史の流れをとても掴みやすくしてくれている。世界史の見方の一つとして興味深い。紛らわしいが中公文庫から出ているマクニールの『世界史』とは別の原書の翻訳である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2021年6月14日
- 読了日 : 2021年6月7日
- 本棚登録日 : 2021年6月14日
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