フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学

  • エトセトラブックス (2020年8月12日発売)
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感想 : 27
5

14.

フェミニズムが一体何なのか?
勉強のために読んだ
本当に読むのに時間がかかった
文を噛み砕くのが難しい

フェミニストの中での対立や議論、
その歴史について詳しく書かれていたのが良かった
どうしても私の育った文化的要素により
理解できない部分があったけど
フェミニズムが本当はどういうものなのか
学べて良かった

なんとなくフェミニストこわかったけど
これを読むと自分が一部しか知らなかったことが
わかった

--- メモ ---

P74 階級的に力を持った女性たちが、ご都合主義的にフェミニズムの用語を使いながら、フェミニズムの思想を裏切って、結局は再び女性たちを従属させようとする家父長主義的なシステムの維持に手を貸すとき、彼女たちは、ただフェミニズムを裏切っているだけでなく、自分たち自身を裏切っているのである。階級についての討論を復活させることで、フェミニストの女性と男性は連帯のための条件再び手にする。そうすれば、わたしたちは、資源が共有され、階級を問わずだれもが個人として成長の機会に恵まれるような世界を心に描くことができるようになるだろう。
P104 フェミニズムがこれからも女性への暴力をなくすために闘うとき、その闘いをすべての暴力をなくす運動の一環と見なすことが非常に重要である。フェミニズムはこれまで男性の暴力に焦点を当ててきたが、その結果として、男性は暴力的だが女性はそうではない、男性は加害者で女性は被害者だ。といった性差別的なステレオタイプに手を貸すことになっている。
P160 フェミニズムが愛について、とりわけ異性愛の男女関係における愛について積極的に語らなかったことで、わたしたちは、家父長主義的なマスメディアがフェミニズム運動全体を、愛ではなく憎しみにもとづいた運動であるように描くことを許してしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月21日
読了日 : 2021年3月22日
本棚登録日 : 2020年12月30日

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