インデックス (光文社文庫 ほ 4-12)

著者 :
  • 光文社 (2017年8月8日発売)
3.62
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本棚登録 : 2490
感想 : 145
5

今や随分と長いシリーズとなった姫川玲子の文庫版最新作。

読み始めは、短編集であるだけに「もう少し読みたいのにっ!」と一話毎のボリュームにものたりなさを感じたけれど、読み進めていく内に、この本はこのシリーズのこれまでとこれからを繋ぐ大事な基点となるんだなと考えを改めさせられた。
そういう意味ではこれは短編集ではなくて、しっかりとした長編小説なのかもしれない。

解説も読みごたえがあってすごく良かった。
書評家さんとしてしっかりと距離を保ちながら、しっかりと作品への愛情を感じられる文章だった。

しかし、『ストロベリー・ナイト』が映像化されると最初に聞いた時にはキャスティングの意外さに不安を覚えたけれど、今となっては文字を追っている時に頭で動いている映像はドラマの役者さん達。
演じた役者の方々の力もあるけれど、最初の二時間ドラマを作った時のスタッフの方々の作品への思い入れの強さと努力を凄く感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説。
感想投稿日 : 2017年10月25日
読了日 : 2017年10月25日
本棚登録日 : 2017年8月28日

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