明治という変革を迎えてしまった武士達の姿を描いた短編集。物理的存在否定だけでなく、急激な近代化、西洋馴化による士道の忠義忠節すらも失われゆく中、ある者は不器用に時代に抗い、ある者は溜まった澱と決別し、時と共に歩む道を選ぶ。
各話とも胸にこみ上げるものがあり、涙無しでは語れない。コミカルな「お腹召しませ」と合わせ読みで効果絶大。
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- 感想投稿日 : 2012年10月11日
- 読了日 : 2012年1月14日
- 本棚登録日 : 2011年11月29日
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