小説 仮面ライダー響鬼 (講談社キャラクター文庫)

  • 講談社 (2013年5月23日発売)
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本棚登録 : 117
感想 : 13
3

【ノート】
・平成ライダー小説版シリーズの中で、響鬼は歴史派、舞台は江戸時代という設定。朝廷が平安時代に魔化魍退治のために安倍晴明に命じて誕生したのが「鬼」だったという壮大なスケール感。武士の時代に吉野でひっそりと生き続けてきた鬼一族と伊賀忍者。そして変身忍者嵐も見参。

・もともと響鬼は仮面ライダーシリーズではなく、変身忍者嵐でいく予定だった。これにより、イナズマンやアクマイザー3など、石ノ森キャラの掘り起しを図って仮面ライダーだけに依存しない構造をつくり、将来的にはテーマパークの建設までを視野に入れていた。この辺りは「響鬼の事情」に詳しい。

・本作では猛士という組織は出てこないが、ということは映画版響鬼の時よりも前の時間軸に起こった出来事という設定か。鬼一族の閉鎖性。最後はショッカー(これが登場キャラのアナグラムになっているのはご愛嬌)と仮面ライダー!
 惜しむらくは文章が日本語としておかしな所が散見されることか。
 とりあえず平成ライダー小説版の中ではなかなかの良作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月28日
読了日 : 2015年6月9日
本棚登録日 : 2018年10月28日

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