ぼくの住まい論

著者 :
  • 新潮社 (2012年7月27日発売)
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本棚登録 : 321
感想 : 55
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やっと本屋さんで見つけて、これはサッと読めそうだと思って一気読みしてしまいました。なんだろう、この幸福感。内田先生の考え方・人との出合いや関わり方、ひとつひとつが、読んでいる私になんとも言えない幸福感を感じさせてくれました。ほぉ!と感銘させられるエピソードもたくさん。引用をご参照下さい!
最近、ちょこちょこ能を見にいきます。演目の意味は皆目分からないし、しばしばコックリしてしまうのですが、なんだかあの場の空気が、いいのです。この本の中で内田先生は道場の空気を「扉を開いた瞬間に『ここは空気が浄化されている』とはっきり分かる。空気が澄んでいて粒子が細かい。2階の書斎から降りてくると、あきらかにちょっと空気が変わって、身体が自然にきりっと引き締まる。」と表現されていました。それを読んで、能楽堂の空気感て、まさにそれだ!と気付きました。道場に縁のない私は、その空気感を求めて、能を見に行っていたのだなー。(理解もできないくせにー)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文・社会・経済
感想投稿日 : 2012年8月10日
読了日 : 2012年8月9日
本棚登録日 : 2012年8月10日

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