健康食品に関する売らんかなのステマ本は数々あるが、最近はこういうちょっと待てという啓発本もいくつか出されている。著者の松永さんはネットなどで正しい情報を発信し続けている第一人者。似た本を前にも読んだが、とりあげられる商品は変わっても中身は大同小異。いつまでたってもろくでもない健康食品がはびこっている状況は変わっていないということか。というわけで目新しいことはなく、ぼく自身が関連業界にいるからということもあるかもしれないけれど、予想を超える内容もない。では一般の消費者が読んだら目からウロコかといったら、実はたいていの人はこのくらいのことはとっくに気づいているのではという気もする。ならなんで怪しげな食品が売れるのか。これはもう確信犯ではないか。どうせ効かないけれど効いたらもうけもの、宝くじを買う心理と同じだ。懐に余裕のある人が自己責任で何を買おうと自由で、傍から四の五のいうのは野暮なのかも。
読書状況:読み終わった
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新書
- 感想投稿日 : 2017年8月27日
- 読了日 : 2017年8月22日
- 本棚登録日 : 2017年8月27日
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