すべては死にゆく

  • 二見書房 (2006年12月1日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 10
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 すべてが死んだら終わってしまう。前作の余韻からしてもうこれが最後なんだろうかと思いつつ読んだ。思えばマット・スカダーとのつき合いも長かった。長い年月のうちにはトシもとる、スカダーとて不死身でいられるはずもない。でも最後の最後にはまた生きながらえた。たぶんもうあとは余生とよぶしかない年月しか残されていないにしても。もうこのへんで死なせてやってもよかったような気もする。エレインを殺人狂の手から守って。それがスカダーらしくもある。いずれにしてもこのシリーズはこれで終わるのだろう。すべては死にゆくのだから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2015年1月18日
読了日 : 2015年1月18日
本棚登録日 : 2015年1月18日

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