小説として一級品なのはもちろんのこと、
イギリスの政治の仕組みや近代史もよくわかって一石二鳥だった。
1982年のフォークランド紛争や1985年のブロードソード事件(架空?)のところでは、
本当の意味での主権国家はやっぱこうでなくっちゃと拍手喝采!
もし、自分の生まれ育った国がこうあってくれたらどんなに心強いことか。
それにひきかえ、日本は、、、政権交代でますます、、、
おや?誰かやって来たようだ。
『百万ドルを取り返せ』や本作などアーチャーの作品を読む度に思うのは、
作品中で人を殺さなくても充分に面白いものが書けるということ。
日本の小説を読むと、
果たしてこの殺人は作品に必要だったの?
なんてハテナマークが頭にいっぱいにさせられることがたまにあります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年2月28日
- 読了日 : 2010年2月28日
- 本棚登録日 : 2010年2月28日
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