ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)

  • 静山社
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感想 : 1033
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私が活字の本を読めるようになったきっかけの本。
大好きなハリーシリーズでも1番思い入れがあります。

今回印象的だった人はルーピン先生。(以下ネタバレ)

狼男という理由から仕事も見つけられず、苦しい生活をしていた状況を知り、魔法界にも差別があるんだなと妙にリアルで悲しくなりました。
歴代の教師の中でも群を抜くほど面白い授業をして、生徒から高い評価を受けていた先生でしたが、スネイプ先生が狼男であることを生徒にバラしたことから最後は退職に追い込まれます。
親からすると狼男の元で授業は受けさせられないとのこと。
どんなに才能や魅力があっても、狼男というだけでこんなにも正当に評価を受けられないことが悲しい…。

現実世界では徐々に生まれや性など多様性が認められてきてるけど、きっとまだまだルーピン先生のように差別で辛い思いをしている人はいるんだろうなと考えさせられました。

シリウスの次に好きなのがルーピン先生。
今回読み直して、苦境の中でも明るく振る舞う先生が本当に魅力的なキャラだなと再実感。
より好きになりました!

そして一番感動したのは、ハリーが守護霊を出すシーン。
ハリーが出した守護霊が、父親の動物もどきと同じ牡鹿で、ハリーが父の学生時代の愛称「プロングス」と呼びかけるシーン。
ハリーとシリウスが大変な時にお父さんが動物もどきとしてハリー達を助けてくれたんだと思うと、親子の絆に泣けてくる…。

赤ちゃんの頃に死んでしまったから両親との思い出はないけど、ホグワーツで過ごす中で少しずつ両親との絆を育む様子に感動する…。

ハリーは本当に愛と友情を教えてくれる本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月21日
読了日 : 2021年10月21日
本棚登録日 : 2021年10月19日

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