カネボウ巨額粉飾がテーマ―というか、それの暴露本です。
人名を変えただけで、ほとんどノンフィクションだと思います。
責任に時効なし。
もっともだと思います。
責任とは権限とセットであり、権力を執行するものは、その執行責任を追う。
当然だと思います。
本来、刑事罰や民事罰は、その執行責任に対して「時間切れ」の意味で時効を設けている……そう思っていましたが、
著者は少なくともそう思っていないようです。
でも、よく考えたらそうですよね。
権力を追う者が、責任を負うのではありません。
責任を追う者こそ、権力を負うできるのです。
この本を読んでいたら、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を思い出しました。
会長室篇。
伊藤淳二。
いろんな角度で描かれる、ってことは表と裏の2面だけでなく何面もあったという証拠。
悪か善かわかりませんが、器量は大きかったんでしょうねぇ。
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カテゴリ:
経済小説
- 感想投稿日 : 2009年1月7日
- 本棚登録日 : 2009年1月7日
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