後宮に月は満ちる 金椛国春秋 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
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本棚登録 : 752
感想 : 60
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中華ファンタジー「金椛国春秋」2作目。
女童として後宮で暮らす少年・遊圭の運命は?

皇帝に外戚なし、という法がある時代。
名門・星家の末子・遊圭は何とか逃げ延び、助けてくれた町娘の明々について後宮へ。
性別を隠しての潜入で、後宮で男とバレたら命がない。身元が知られたらさらに大ごとに。
既にバレかけてますが…

宦官の玄月は疑いながらも、それを明らかにはしない。
女官たちに教育の機会が与えられたので、身体は弱いが教養はある育ちの遊圭は、知恵を生かして役に立つ存在となる道を選びます。
引きこもりの公主(皇女)麗華を癒すため、派遣されることに。
麗華は皇子を望んでいた母に疎まれ、世話する者も少ない状態で暮らしていたのだ。
遊圭は麗華の健康を取り戻そうとし…
根は素直な少年少女がすがすがしいです。

書き込みがかなりしっかりされているので、架空でも昔はこの世界があったかのよう。
後宮にいるのは後1冊だけらしいのが、ちょっと惜しまれます(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年4月16日
読了日 : 2021年6月24日
本棚登録日 : 2022年4月16日

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