写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年1月29日発売)
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民俗学者の蓮丈那智は、美貌で才能はある女性だがマイペースで、東敬大学で下につく助手達は振り回されて大変という。
助手の内藤三國の視点から描く。
ゼミの学生達に広まった伝説。
旧家のお守り様人形がつぶされていたわけは。
鳥居のある湖の底には神社がある…?
角の生えた善女竜王の神像を3年ごとに取り出して塚で燃やす風習。そこで老人が殺されたわけは?
仮想民俗学序説という謎の論文が掲載されたが、筆者が行方不明に。
フィールドワークへ出かけた那智を追って助手達は筆者・式の家へ…
明治初期の西洋建築というのが面白い。カメラ・オブスキュラや名画など。
写楽という題に惹かれて読み始めた割には〜ほんの少ししか出てこないのはやや不満。
でも印象的な出方でした。
2005年8月発行。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(ヒロイン)
感想投稿日 : 2009年9月17日
本棚登録日 : 2009年9月17日

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