事件の後はカプチーノ (コクと深みの名推理 2) (ランダムハウス講談社 コ 2-2 コクと深みの名推理 2)

  • 武田ランダムハウスジャパン (2007年3月31日発売)
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コクと深みの名推理シリーズ第2作。

クレア・コージーは、カフェハウス・ビレッジブレンドのマネージャー。
オーナーのマダムは、元の姑。
クレアは結婚して十年後に離婚。子育てのために10年も田舎暮らしをしていたが、マダムの依頼でマネージャーに復帰。
娘のジョイがニューヨークの料理学校に入ったせいもあった。

オーナーが出した条件は、カフェとその上の住居の権利もいくらか貰え、年月と共に比率が増すという契約。
ところが、マダムは息子でクレアの元夫マテオ・アレグロにも同じ条件を提示していた。
マテオは珈琲の買い付けに世界各国を飛び回る日々だが、国へ戻ると間の悪いけんか腰の同居生活になる。

若々しく明るいクレアは、コーヒーを熱愛している。
一作目で知り合ったマイク・クィン警部補とほのかな好意を寄せ合うが…?
お互いに真面目で、クィンは上手くいってないとはいえ妻子持ちなので、進展はしない。

娘のジョイがネットで交際相手を探そうとする危うさを心配して、毎度同じ会に入り込むクレア。
ジョイを激怒させるが、実際に危なっかしいのだ。
そんなお見合いパーティの一つで知り合ったのが、実に魅力的な男性ブルース。
離婚したブルースは相手を求めて、何度も参加していたらしい。
順調な交際がスタートするが…?

カフェの常連の女性が、謎の自殺。
クィン警部補は殺人ではないかと怪しむ。
二人目は、自宅のビル屋上から転落死。
三人目は、後ろから押されたのを目撃されていて、ついに殺人事件となった。
クィン警部補は、ブルースが3人の女性と知り合いだったので、関係しているかも知れないとクレアに警告する。クレアは愛した男性がそんな人間ではないと信じ、証明しようとする。
今回はクィンには頼れないと思ったクレアはマテオに協力を頼み、パーティーに潜入。
それは、とんでもない格好をするパーティだった…

久しぶりに訪れたクレアの恋の行方は…?
事情はぜんぜん違うけど、偶然トゥルーブラッドみたいな面がある恋のエピソード編でした。
離婚の苦いいきさつが前半で出てきますが、後半ではマテオが改心した様子も?
なかなか面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(ヒロイン)
感想投稿日 : 2012年9月3日
読了日 : 2012年8月28日
本棚登録日 : 2012年8月29日

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