山で出会う2人の様子から始まり、7年ぶりに担任の葬儀の後に集まった同窓生たちの現在。
そして、フィギュアスケートのデュオで金メダルを取ったペア。
これらがすべて繋がっていて、伏線で回収されると陰湿ないじめなどの負の部分が、切り取られていくようでもあった。
心に傷を負った者は、傷つけられた相手を忘れることはできない。
いちばん楽しい時期である青春時代の1ページに、黒く塗り潰したい隠の部分があると、歳を重ねても思いだしてしまうかもしれない。
悔いのない青春時代を送ってくださいと言われることばも素直に受け取れない。
月夜に校舎を見上げる力士は…
噴水の縁に書かれた『オレ死ね』の文字。
何年か後であっても、隣に『生きろ!』があれば届かなかったとしても伝えたい思いが存在したと言えるからいいじゃないか。
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- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2024年1月4日
- 本棚登録日 : 2024年1月4日
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