独ソ戦について書いている物語を読むことが、初めてなのでとても興味があり、引き込まれるように読んだ。
1942年、モスクワ近郊のイワノフスカヤ村に暮らす少女セラフィマの日常は、急襲したドイツ軍によって、母親や村人たちを惨殺されることで一変してしまった。
自らも射殺される寸前、赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
「戦いたいか、死にたいか」ーそう問われて。
彼女は、一流の狙撃兵になることを決意する。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねて、スターリングラードの前線へと向かう。
彼女の心の内は…
幾つもの怒り、悲しみ、迷い、慟哭、すべてが描かれていたように思った。
戦争の理不尽さを改めて思い知らされた。
喪失感や絶望感に襲われながらも逃げることができない。
体験したものにしかわからないだろう過酷さを彼女を通して知った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月12日
- 読了日 : 2022年2月12日
- 本棚登録日 : 2022年2月12日
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