未完の建造物であるサグラダ・ファミリアで起こった殺人事件。
1991年、バルセロナで暮らす佐々木志穂は殺人事件があった日に父が行方不明になっていることから事件に関わっていると考え、手がかりを求めて奔走する。
恋人を巻き込んで、危機迫る中ひたすら真相を突き止める姿に逞しさを感じる。
すべてが解明されたとき、10歳で母をその地で亡くした原因まで知ることとなる。
罪からは決して逃れられないが、人間、罪を負う者を赦すことはできる。
この一言に意志の強さと重さを感じた。
この物語は壮大でありガウディについても深く知ることができ、バスクとスペイン内戦のことなど歴史的なこともわかり、より一層バルセロナという地にそしてサグラダ・ファミリアに興味が湧いた。
ガウディ没後100年である2026年は近い。
いつ完成するのだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月22日
- 読了日 : 2023年5月22日
- 本棚登録日 : 2023年5月22日
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