『鉄腕バーディ』はゆうきまさみ初期の連載でありやしたが、『究極超人あ〜る』の連載などで忙しくなって中断してしまっていたもの。その後、番外編のようなものを書き足していましたが、えいやとばかりに新たに最初から書き直したわけでございます。
廃墟マニアで冴えない高校生・千川つとむは迷い込んだ廃墟で瀕死の重傷を負います。
実はですな、宇宙には人間の知らない社会がありましてな、連邦と同盟が対立しておるわけです。そして連邦には警察組織がありまして、本編のもうひとりの主人公バーディ・シフォン・アルティラは連邦捜査官で、テロリストのクリステラ・レビを追って、後進惑星であるこの地球に潜入しておりました。今しも犯罪者ギーガーを追い詰め、得意のクラッシュを浴びせたら、それがギーガーではなくて千川つとむであったというわけなのです。
原住民を誤って殺してしまっては大失態。何とか生命をつなぎつつ、宇宙船に運び込み、つとむの損傷した体をどこぞに送って再生するまで、つとむの記憶や遺伝情報をバーディの体に寄宿させることにしたのでございます。
そして二心同体の変身ヒーローの誕生でござい。
1巻にして重要登場人物が顔を出しておりやす。バーディの上司のカミキリムシ型異星人ルー・メギウス。テロリストのレビは新興宗教の教母さまとして人間社会に潜んでおり、サングラスの外人ゲオルク・ゴメスはレビの手の者らしい。廃墟で見てはいけないものを見てしまったつとむに、殺人ロボット「人形」が襲いかかる。そしてゴメスとともに何かを企んでいる氷川なる男。
オマケマンガは、頭もさもさの冴えない眼鏡ねーちゃんが出勤して、バーディの衣装を着て撮影して、帰りに魚屋によってサバ買って帰る。
- 感想投稿日 : 2016年3月11日
- 読了日 : 2016年3月11日
- 本棚登録日 : 2016年3月11日
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