「大奥」、ついに完結。読了。
全19巻、ここまで読んできて良かったと心から思える傑作だった。
疫病から始まる長い混乱の時代をそれぞれの人生でつないだ徳川の女たち。その締めくくりを務めるのが和宮という胸アツの展開。「もしかしたら本当にそんな世界があったかも」とさえ思わせる見事な近世への接続。
新たな時代を身分も家も国さえ超えた軽やかな姿勢で生きる天璋院や瀧山(ファンタジーとしても素敵)。そして、天璋院が梅子と話すシーンは現代にも通じるメッセージだった(梅子、札になるタイミングだし)。すべてがきれいに収まりつつも、決してご都合主義ではない、見事な大団円。
私は叫びたい。
本当にお疲れさまでした!ありがとう!まじですごいです、よしなが先生!
ちなみに。
この作品を読んだ後は誰もが「どの将軍が好き?」と語り合いたいはず。私はなんだかんだで家定ですかね。キャラは瀧山。両者とも阿部正弘とのエピソードが大好きなんですよ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月3日
- 読了日 : 2021年3月3日
- 本棚登録日 : 2021年3月3日
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