明治に生まれた、人の倍の時間を生きる不思議な女性の話。
太古の昔から人類が憧れた不老不死。一昔前に比べ平均年齢は伸び、いつか不老不死も夢ではないのではと思う。でも、長く生きる事には覚悟がいるなと。周りの人達がどんどん年老い死んでいくのに、自分はまだ若い姿のままそれを見届け、ひっそりと隠れながら生きなくてはならない。なんて不自由!長い長い人生で自由を手に入れる事は難しいんだな、実際。
希望を抱くのではなく、絶望を持って生きていくと決めた嘉栄さんの姿が哀れで辛かった。周りの人間が嘉栄さんに翻弄されて行く中、るるちゃんの娘・葵が結構飄々としていて好きでした。
読書状況:読み終わった
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その他>あ行
- 感想投稿日 : 2015年1月9日
- 読了日 : 2015年1月9日
- 本棚登録日 : 2014年12月21日
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