あらすじを読んで非常に興味を持った。なんといっても、登場人物が帽子ときゅうりと数字の2!ホテルカクタスという名の3階建ての古いアパート。その3階の一角に帽子、2階の一角にきゅうり、1階の一角に数字の2が住んでいる。
何と表現したら良いか…とにかく、それぞれがとてもそれぞれらしい。帽子は帽子らしく、きゅうりはきゅうりらしく、数字の2は数字の2らしいのだ。三人(?)は一緒に飲んだり、競馬に行ったり、旅したり。その時の行動も本当にそれぞれらしい。私は数字の2に共感。割りきれない事は好きじゃない。
江國さん、よく帽子ときゅうりと数字の2にしたな!と感動するくらいキャラがピッタリで、人間の話じゃないのに共感できてしまう不思議さ。本の半分を占めている挿し絵(佐々木敦子さんの油絵)も素敵でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
┣江國香織
- 感想投稿日 : 2013年6月23日
- 読了日 : 2013年6月23日
- 本棚登録日 : 2013年6月23日
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