ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書 77)

  • 筑摩書房 (2008年2月5日発売)
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感想 : 19
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・私たちの生命は、他ならぬ地球(延いては宇宙)に支えられているんですよね。
 『ブッダは実在しない』を読み終えるところで、『ブッダの幸福論』を手に入れました。アルボムッレ スマナサーラ長老は、ブッダが実在しない?なんて、思ったことすらないんだろうな(・・?

 『ブッダは実在しない』を読み終えて、私のための仏教の教えを再構築したいという気持ちが強くなってきました。テーラワーダ仏教は、ブッダの教えに近いという話なので、よく学びたいと思います。
 本書では、生きることは完全に無価値で、無意味である。と指摘しました。といっても我々人間には、この上ない尊い目的を作ること、ゴールを設定することができるのです。自分で設定した目的なので、何の脅迫感もなく楽しくその目的を目指して、まっすぐ生きることができるのです。

 シンプルなことを一つひとつ、確実に淡々とやっていけば、それが有意義な生き方ということになります。生きるということは、絶えず死をさけることです。自然の法則でハードルを乗り越えられないほど弱くなるまで、死に挑戦し続けることが、生きることなのです。

 考えてみると、私たちの生命は、私たちが考えている以上に他の生命に支えられています。ですから、みなの成功は、喜ぶべきことです。エゴや憎しみさえなければ、世のなかには、簡単に楽しくなる方法があります。ほんとうに、ちょっとしたことで、いくらでも楽しくなります。~
 アルボムッレ・スマナサーラ長老は、仰います。「自分が幸せになりたいのであれば、家族のみんなも、友達たちも、みんなそうでしょうと、そういう人々に対して同じ気持ちをわざと育ててみるのです。やはり幸福であって欲しい。やはり成功して欲しいと」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文科学(心理学・哲学・思想)
感想投稿日 : 2020年4月29日
読了日 : 2019年2月3日
本棚登録日 : 2020年4月29日

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