一時、アルコールやギャンブルに依存した時期があったが、今思うと、当時は借金の不安に常に苛まれていた時期であったなぁと思う。不眠で医者に訪れた際に、夜中まで酒を飲んでいたせいもあって、心療内科へ行くよう促されたこともあった(睡眠薬を出すことを渋られた…常習者だと思われたらしい…笑)。これが心の病か…と妙にさめ、これじゃいかんと思ってから、今の自分がある。で、当時が心の病だったかというと、今ではそうではないといえる。不安…これがすべての原因だ。ゆえに、とにかく借金を返したし、それからはアルコールやギャンブルの依存はなくなった。不眠は多少あるが、朝まで眠れないということはなくなった。本書では本当の心の病とはどういうものか、これでもかというぐらい事例が出てくる。一方で、私のような「心の病もどき」を、心の病としてしまう風潮に警鐘を鳴らしている。豊かな生活が当たり前になればなるほど、漠然とした不安はつきない。まずは、その不安の解消をすべきなのだろう。薬はその手助けをしてくれるが、一方で依存もあることを忘れてはならないだろう。不安を整理し、どのようにそれに対処すべきか、自ら考え自助することが大切だと思う。
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カテゴリ:
単行本
- 感想投稿日 : 2009年8月15日
- 本棚登録日 : 2009年8月15日
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