めくるめくスピードで変わっていく日本。
ほんの20年のうちに文明が変わるってどんな感覚なんだろう。
今まで一番はやい乗り物は駕籠だった世の中に、蒸気機関車が通って、一日がかりであった横浜まで一時間でいけるようになる。人々が歩くだけのためだった道に、馬車が、俥が、猛烈な速さで駆け抜ける。夜は足元だって闇だった道に、こうこうとガス灯が灯り、レンガの家々がにょきにょきと建っていく。
その変化の過程をその目で見ていた人たちには恐ろしい世の中だったんじゃないか。人間の考え方とか、生活ってそう簡単に変われるものじゃない。それでも世の中にあわせて変わらざるを得ない時代か。
世の中どんどん便利になっていくけど、大多数の人は、現在の使い勝手に満足していて、時代が進むから、その変化に自分を合わせているんだろうな。
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カテゴリ:
松井今朝子
- 感想投稿日 : 2011年2月11日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年2月11日
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