西園寺公望: 最後の元老 (岩波新書 新赤版 829)

著者 :
  • 岩波書店 (2003年3月20日発売)
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本棚登録 : 176
感想 : 15
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元老として明治以降戦前までの日本に影響を与え続けた公望。リベラルな思想の持ち主であり、それ故苦悩に苛まれることも。そんな公望がいかにして戦っていくのかを描く物語。
……というほど派手な伝記であるわけではない。
しかし、西園寺公望という人物がどれほど偉大な人物であったかを知るには十分すぎる著作。
筆者が言うように、結局公望にとっては天皇をいかにして守るのかということが最重要事項であり、その意味で彼は貴族だったのかもしれない。しかし、彼は失敗した者だったのだろうか。それを判断するためにも、他の本にもトライしてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会科学
感想投稿日 : 2018年8月3日
読了日 : 2014年12月10日
本棚登録日 : 2018年8月3日

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