文豪ナビ 川端康成 (新潮文庫)

制作 : 新潮文庫 
  • 新潮社 (2004年11月28日発売)
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本棚登録 : 258
感想 : 22
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角田光代先生!僕も同じです!
中学だか高校の頃、「伊豆の踊子」を読んで「まったくつまらない」と思い、以来、川端康成には近づきませんでした。
角田先生と違うのは、川端康成を再読するきっかけとなった本。僕は「眠れる美女」でした。角田先生と並んでエッセイを収録されている石田衣良先生と一緒です。
ほんっとに川端の踊子とか、漱石の猫とか、太宰のメロスを子供に薦めるのはやめてほしい。
子供には判りそうになくても、内容が不謹慎でも、最高の物を読ませてほしい。所詮芸術なんてインモラルなものなのだ。解らなくても何かを感じ取っていくだろう。

「ノーベル賞なのにィこんなにエロティック?」という副題に惹かれて本書を手に取りました。残念ながら副題について解き明かされている部分は僅かです。巻末の島内景二先生の文章がこれに触れてはいましたが、これだけでは論拠に欠ける気がします。
しかしながら、まったくつまらなかった伊豆の踊子を再読してみようとは思えました。面白かったら、今更ながら「伊豆の踊子」のレビューも書いてみようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月21日
読了日 : 2022年7月21日
本棚登録日 : 2022年7月16日

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