いまさら聞けない ITの常識 (日経文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版 (2019年7月13日発売)
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本棚登録 : 238
感想 : 21
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〈全体の感想〉
 「いまさら聞けない」とか「常識」と言った言葉がタイトルに入っているのでIT初心者向けの丁寧でわかりやすい解説書かと思っていた。しかし、いざ読み始めると「難しい」と感じてしまった。特に第1章と第2章はITに詳しくない私には難しい単語が多く、全て調べていると読み終わるのにとても長い時間を要してしまいそうで、正直ある程度はわからないまま進んでしまった。今後は基本的な用語を覚えていきたいと思った。
 基本的な用語も解説しつつ、過去の歴史や今の社会の現状、今後の課題なども書かれている。さらにITだけでなく、私たちの心の持ち方についても言及されていて心を打たれた。

〈面白かったところ〉
 大手のテック企業が大量の個人情報を蓄えているデータセンタを冷却するためにデータセンタをコンテナに入れて海中に沈めたり、山中の雨にさらしたりしていると言う話が原始的な方法だなあと思って面白かった。

〈反論・疑問点〉
 BPRにおいて、無理にIT化する必要はなく企業システムのどこにITを用いるかの考慮が必要だと述べている一方、EPRのようなパッケージシステムを導入した方が良いと述べている箇所もあり、素人の私からするとそれらは相反するような気がしてしまった。ただ、BPRと言っても大企業から中小企業、個人事業主によって状況は異なるという話も聞くので一般的に語ることは難しいのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月18日
読了日 : 2021年11月8日
本棚登録日 : 2021年10月12日

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