いとみち 二の糸 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年1月28日発売)
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本棚登録 : 470
感想 : 56
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いちみち2作目。

おぼこくて、ドジっ娘で、津軽三味線バカテクのいとちゃんも高校2年生。学校では友人と写真同好会を立ち上げ、後輩にほのかな恋心を抱き、大親友とちょっと行違いのケンカをして…。

バイト先のメイドカフェでは、1作目で初披露した三味線ライブが定期的なものとなり、それなりに活躍しはじめたものの、店長もメイド長幸子さんもチーフ智美さんも、なぜかいとちゃんへの当たりが今までより空虚になり…。

前作で築いた良き関係に、少しヒビを入れてみる。予定調和をちょいと崩すとこから物語は転がっていくねんなぁ。いやぁ、その転がし方が越谷オサムの上手さであり、読ませどころ。

最後、後輩鯉太郎君の母君とのセッションシーンは、文字面追っかけてるだけなのにドキドキワクワクしてしまった。次の作品でもやってほしいなぁ~。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本小説
感想投稿日 : 2022年4月3日
読了日 : 2022年4月3日
本棚登録日 : 2022年3月26日

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