たまには自己啓発系の名著を読んでみるかと思い、手に取った1冊。
世に出たのが1858年。明治時代「西国立志伝」という名で訳され、「学問のすすめ」とともに当時の人々に読まれたという、自己啓発本の古典である。
封建主義と帝国主義時代華やかな時代だけに、国のために尽くせだとか、清く正しく美しくとか、根性論精神論とか、さすがに古さは否めない。
要約すると「天は自ら助くる者を助く」ということである。努力・誠実・研鑽・勤勉・良き習慣…道徳的単語の宝庫。悪く言えば、ブラック企業の社長が社員を洗脳するのに悪用しそうな内容なのだが…。
こういうのって人に押しつけられても実践できないことなんだろうな。書いてあることは正しくても、諭す人の意思が混ざった時点で歪みが生じる。正直、説教ってのは聴く側が気持ちをもたないと活きてけーへんねんなぁ。
この本に書いてあるような生き方は俺には到底難しい(楽しみのための読書や、過ぎる運動は退廃だと言い切ってるし)のだが、自分の目標に対して行動指針を決めて習慣化して実行すること、これは見習いたい。その目標が退廃的なことであるんだとしてもだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・自己啓発
- 感想投稿日 : 2017年10月24日
- 読了日 : 2017年10月24日
- 本棚登録日 : 2017年10月21日
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