てんげんつう

著者 :
  • 新潮社 (2019年7月18日発売)
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「しゃばけ」シリーズ第十八弾。
ただの風邪から始まる大騒動の数々。
・てんぐさらい・・・仁吉へ想い焦がれる天狗姫が持ち掛けた
        神薬探し。仁吉の運命が掛かっているのだが。
・たたりづき・・・仙狐の息子、仙太が祟った僧は中屋の縁者の弟子。
        込み入った事情に若だんなは頭を巡らす。
・恋の闇・・・中屋の主人、栄吉への縁談の話は更なる縁談の話を
     もたらす。人々の思惑と妖の存在。その行方は?     
・てんげんつう・・・千里眼を持つ男の願いを若だんなは叶えることが
      出来るのか?猫又や河童、寛朝をも巻き込む騒動に。
・くりかえし・・・桜の木を覆う常世神の正体とは。
       繰り返される悪夢の先に結末が待つ。
えにし、縁・・・人の縁、妖や天神との縁。
思わぬ縁もあれば、新たな縁も生まれます。
若だんなに結びつく縁の数々は、於りんの養家、中屋の騒動と
顛末にも影響を与えます。でも毛虫の一件は於りんの縁が深まった
ような・・・なんとも文のやり取りが微笑ましくてね(^^♪
それにしても、このゆるゆる感と騒動の繰り返しで物語は
続いていくのかしらん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー(日本)
感想投稿日 : 2019年9月18日
読了日 : 2019年9月18日
本棚登録日 : 2019年9月5日

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