366日 物語のある絵画

著者 :
  • パイインターナショナル (2021年4月22日発売)
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感想 : 11
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1日1話を西洋絵画で楽しむアートブック。
第1章 ギリシア神話-神々の物語 第001夜~第077夜
第2章 ギリシア神話-神に挑む人々の物語  第078夜~第150夜
第3章 聖書の物語 第151夜~第211夜
第4章 中世伝説物語の復活-アーサーとジークフリートの物語
    第212夜~第255夜
第5章 物語の海へ-世界の神話・伝説・昔話 第256夜~第310夜
第6章 イギリス物語絵と世紀末 第311夜~第366夜
1~2ページ毎にカラー画像と説明文。
画家、ギリシア・ローマ神話、聖書、その他での索引有り。
他に、TOPICでの物語絵美術史やファンタジー図像の説明も。
366日の毎日で1話を絵画で楽しみ、西洋文化や美術史も知る、
アートブックです。カラー画像の絵画の数々が見どころ。
絵と物語の出会いは、イメージと言葉の出会い。
文字で構成される物語を、絵で如何に表現できるかということ。
優れた描画の技術と豊かな創造、そして個性的な想像力で
描かれた物語絵は、観る者にリアルに物語を伝えます。
裸は寒いという当たり前のことを描いたルーベンスの
「凍えるヴィーナス」の日常のリアルさの妙。
天空の表現に思わず唸ったクラーナハ(父)の
「ヘラクレスとアトラス」の光景。
様々なユディトやブリュンヒルドの姿と表現。
スラブ昔話の鮮やかな色彩。
シェイクスピアや妖精の物語への誘い。
そして、画集が発見出来ないヒュースリーの、
物語絵をたくさん観られたのは、嬉しい限りです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術・演劇・映像文化・博物館
感想投稿日 : 2021年9月15日
読了日 : 2021年9月15日
本棚登録日 : 2021年7月13日

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