新訂 幕末下級武士の絵日記

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  • 水曜社 (2019年4月19日発売)
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忍藩の城下町に住む下級武士、尾崎石城。
彼の書き記した絵日記「石城日記・全七冊」から、
生活や人との付き合い等を絵と共に紹介する。新訂版。
・石城と彼をとりまく主な人びと
・まえがきー新訂にさいして
第一章 江戸から帰藩後の風景
第二章 石城たちが暮らした城下町と家
第三章 自宅の風景  第四章 下級武士の友人宅の風景
第五章 中級武士の友人親戚宅の風景  第六章 寺の風景
第七章 酒店と料亭の風景  第八章 城下町郊外の風景
第九章 世相と時代  第十章 ふたたび自宅の風景
第十一章 母よりの手紙とやすらぎのひととき
・あとがきー明治維新と石城たちのその後
・石城年譜  ・石城真蹟画
忍藩の下級武士、尾崎石城の絵日記は、
33歳の文久元年から翌2年までの178日間の生活を記録しています。
以前読んだのは相模書房版。角川ソフィア文庫版もあります。
新訂版は版が大きく、絵日記の絵の掲載数が増え、
カラーで大きく、人の仕草や部屋の設えまで、
細部までわかりやすいものとなっています。
座布団が無いこと、台所での様子、素人歌舞伎や祭り等、
当時の様子がわかるのも、面白い。宴会も多いんだなぁ~。
様々な手伝いや市井の人々との付き合い、人への気遣い等、
石城自身の細やかな思いやりが窺えるのも、良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 江戸時代
感想投稿日 : 2020年8月1日
読了日 : 2020年8月1日
本棚登録日 : 2020年7月21日

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